第14回 赤外線カメラによる技術交流会
今回も多くのお客様をお迎えし、サーモグラフィの最新利用技術に関する交流会を開催することができました。
この会の趣旨であります産学各分野における赤外線サーモグラフィを用いた測定技術・事例情報を交換・共有することにより、新しい用途が更に広がるものと期待しております。
開催日 | 平成30年1月19日(金) |
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場所 | 横浜駅東口前 崎陽軒本店4階 ダイナスティー イースト・センター会議室 |
講演会 | 12時30分~16時30分 |
懇親会 | 16時40分~19時 4階 ダイナスティー ウェスト宴会室 |
参加費 | 講演会・懇親会共に無料 |
会場住所 | 〒220-0011 神奈川県横浜市西区高島2-13-12 |
会場TEL | 045-441-8880 |
主催者 | (株)ケン・オートメーション |
※懇親会の会場におきまして、個別の技術相談コーナーを設置します。赤外線カメラに関する疑問や不安な点を弊社担当者に直接ご相談ください。
演題
1. 講演 |
edevis社 Mr. Alexander Dillenz氏 『Automated Crack Detection with Active Thermography -アクティブ・サーモグラフィによる自動クラック検出』 |
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講演概要 | 非破壊検査によるクラック検出は、安全に関わる多くの部品の必要条件です。アクティブ・サーモグラフィは、磁粉探傷検査のような従来の方法に強力に代わるものです。誘導コイル励起のサーモグラフィは、プレス加工または、熱処理されて硬化した材料の表面上クラック検出によく適しています。非常に短時間で、クラックに対して優れた欠陥検出能力を示しています。明確な合否判定アルゴリズムは、多くのアプリケーションの自動化を可能にします。 | ||||||||
2. 講演 |
TELOPS社 Mr. Frederick Marcotte氏 『Infrared Imaging and applications -赤外線画像化とアプリケーション』 |
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講演概要 | TELOPS社は、ハイパースペクトル画像装置や高性能赤外線カメラ・サーモグラフィを、主に防衛関係、一般産業、地球環境、研究所向けに提供しています。我々は最新技術で構成された赤外線カメラ・サーモグラフィを、実験力学、燃焼試験解析、温度変動や識別・特定等に提供しています。高解像度赤外線カメラ・サーモグラフィは標的を検知するのに有効です。90,000fpsのFAST-IR高速赤外線カメラ・サーモグラフィは動的な過渡現象を捉えます。マルチ・スペクトル赤外線カメラ・サーモグラフィは高速赤外線分光解析ができます。広ダイナミックレンジ赤外線カメラ・サーモグラフィは広い温度レンジに対応した解析を可能にします。 | ||||||||
3. 講演 |
神戸大学大学院 准教授 塩澤大輝氏 『赤外線サーモグラフィによる散逸エネルギ計測の高精度化とその応用』 |
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講演概要 | 赤外線サーモグラフィを用いて局所塑性変形に起因した温度変動(散逸エネルギ)を計測して、疲労限度の迅速推定やき裂発生箇所の早期予測が可能である。散逸エネルギに起因する温度変動の位相に着目した、散逸エネルギ計測の高度化、およびこれらを活用した溶接部や各種材料における疲労強度迅速推定の応用例について紹介する。 | ||||||||
4. 講演 |
東京工業大学工学院 教授 井上裕嗣氏 『温度変動に基づく疲労限度推定法に関する研究(温度の第二高調波の発生原因)』 |
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講演概要 | 繰返し負荷に伴う材料の温度変動を赤外線サーモグラフィで計測し、負荷の2倍の周波数の温度変動成分(第二高調波)に着目して、疲労限度を簡便に求める方法が知られている。本研究では、この第二高調波の発生原因を詳細に検討した結果、材料のエネルギー散逸だけでなく幾つかの原因があること、その殆どは負荷振幅の2乗に比例すること、それらを踏まえれば疲労限度をより正確に推定できることを明らかにした。 | ||||||||
5. 講演 |
株式会社本田技術研究所 上田孝治氏 『NDI CFRP車椅子レーサーフィールド仕様の紹介』 |
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講演概要 | 異常検出に大型設備のX線CTや長時間かつ熟練技術が必要だった超音波探傷に対し、レースフィールド(レース現地)で実走前にCFRP高速異常検出が可能な非破壊検査技術を用い、アスリートの安心安全に貢献した事例を紹介致します。 | ||||||||
6. 講演 |
フリアーシステムズジャパン株式会社 植村英幸氏 『赤外線カメラの各種仕様について』 |
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講演概要 | 赤外線カメラの仕様について、メーカーカタログには各種記載がされているがその定義は一般に把握されていないことが多い。今回いくつかの仕様の定義について講演する。 | ||||||||
7. 質疑応答 |